不忍ブックストリート一箱古本市出店リポート
- 2022年5月1日更新
- 出店リポート
2022年4月30日(土)に「第22回 不忍ブックストリート一箱古本市」出店しました。草加でこのようなイベントを開催することを目標に、元祖一箱古本市を、出店者として体験してきました。
本によるコミュニケーション
3月に行った草加ローカルフェスタのワークショップで、本を介したコミュニケーションの場を提供していただいた相澤さん。その場が、とても良い雰囲気だったこともあり、本に関する活動を今後も少しずつ行ってみようと話していました。
そんな時、ちょうどタイミングよく「不忍ブックストリート一箱古本市」の募集を見つけ、応募してみましょう!ということになりました。
あいざわ文庫
草加ローカルストーリーとしてではなく「あいざわ文庫」としての出店。相澤さんの、20年ほど図書館司書として働いてきた経歴や、本に対する想いや知識が、より生かされそうですし、屋号を持つことによって今後、個人で活動することへのきっかけになれば。
「ブックカバー」や「しおり」など本に関するアイテムをリソグラフで印刷したり、オリジナルのロゴマークなど、デザイン周りを少し気を遣うあたりが草加ローカルストーリーの特徴です。何かを始めるのに、名刺やロゴが決まってくると、やる気が出るものですよね。
私たちの出店会場は、根津にある忠綱寺というお寺さん。
「不忍ブックストリート一箱古本市」は、コロナの影響もあって、3年ぶりの開催とのことで、以前も出店していたと思われる出店者さんたちは、久しぶりの再会に嬉しそうな感じでした。と言っても、常連さん同士で馴れ合う感じではなく、私たちのような初めての出店者にとっても、居心地の良い雰囲気でした。
出店の様子
私たちにあてがわれた場所は、お寺の建物の角のスペースで、独立した感じもあり、周りを気にすることなく、とても贅沢な場所でした。
本を入れる箱に使ったものは、条件にちょうど合った大きさの小型の引き出し。古道具の趣味が役に立つ時が来ました。しおりやブックカバーなども並べて、本屋さんごっこのようで楽しくレイアウトを進めます。
11:00の開始時間と同時に、人が途切れなくやってきます。人の多さに驚いて外をみると、なんと入場規制までしていました。主催者さんのSNSを見ると、お寺の外の塀にも長い列を作っていたようです。
話を聞くと、静岡や群馬から来たというお客さんも!
谷中という土地や、22回開催の歴史により、様々な人にとっての定番になっているイベントなんだなと、改めて実感しました。
主催者さんや、ボランティアの方たちや、関わっている方々には、本当に感謝です。
お寺の中から外を見た時の景色。日常ではない体験です。
前日の雨が嘘のような晴天でしたが、お寺内は、独特の空気が流れているせいか、少し肌寒くも感じました。抜ける風も、どこかひんやりと感じます。
本を通じて人を知る
入場規制、一方通行、など、お客さんへの規制があったため、申し訳ないので他のエリアを回ることはできなかったのですが、同じフロアの出店者さんたちの様子を見ると、小さな本箱をきっかけに、初対面の人とでも普段しないような会話が飛び交っているのをたくさん見聞きしました。
本によるコミュニケーションがあちこちで行われている様子は、とても平和な空気が流れていて、さらにそれがお寺という空間で行われていることで、心地よい緊張も感じる場を作り出していました。
運ぶのに苦労するほどの大量の本たちも、たくさんの会話と共に、それぞれの人たちの元へ巣立って行きました。
草加で行うには、難しい課題もあるとも認識しつつ、やはりこのような形のものを目指して動き出したいと感じた1日でした。
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